ゆっくりと(悪性リンパ腫闘病記録)

悪性リンパ腫になってからの記録

入院まで②

血液内科 外来③前(2016年5月)
「息苦しさ」「ダルさ」が強くなる。
夜、仰向けで寝れず。睡眠導入剤でしのぐ。

行動開始。
ネットは情報が溢れ過ぎるので本を購入。
●『血液のがん』
 国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科
 飛内賢正監修
 ▷自分の病気を把握するために。簡単でわかりやすい。

●『働く女性のための がん入院・治療生活便利帳 40代、働きざかりでがんになった私が言えること』
 岩井ますみ著
 ▷体験を元に入院必需品から仕事との関わりの事など、
  告知から時系列に書いてあり、ヒントが沢山。

岩井ますみさんのヒントを元に準備。

まずは、健保と保険
限度額認定証の申請、保険会社に電話して請求用の資料を入手。残念ながらがん保険に入っておらず。

次に仕事の引き継ぎ
客先作業予定のものを後輩にわたす。やや不安。
上司には、おおよその治療スケジュールを話す。
また、体が辛いので一番近い作業場に通うよう調整。

パジャマ、羽織りものを購入。
腕を通す穴があるストールにする。
髪が抜けるので帽子を、と思ったが、ウィッグとか考えても決めきれず、ずるずる退院まで買わなかった。
(脱毛対策はその方の考えで色々違うようです。フルウィッグ、帽子に付けるウィッグ、帽子など、ここは後日まとめます。)


血液内科 外来③(2016年5月)
「首のしこりの痛み」「左扁桃の痛み」で急遽受診。
炎症が起きてるので抗生物質が処方される。三日後ぐらいに痛みは無くなる


血液内科 外来④(2016年5月)
一週間後に受診。炎症が落ち着く。


血液内科 外来⑤(2016年5月)
PET検査。PETとCTの複合機だった。
がん細胞が正常細胞より多くブドウ糖を取り込む性質を利用して、がん細胞を撮影するもの。
ブドウ糖(=グルコース)に微弱な放射能を出す成分(ポジトロン核種)を組み込んだ薬剤(FDG)を使う。
FDGはがん細胞に長く留まるのでそれを画像にする。1cm程度のがん細胞もわかるらしい。

検査前は絶食、激しい運動も禁止。
最初に体重測定。体重で薬剤の投与量を決め、薬を作る。
検査着に着替える。室内の説明を受けてゆったりとした椅子に案内される。リクライニングできて横になれるもの。
ペットボトルの水を2本受け取る。

点滴開始。
スタッフが被ばくしないよう仕切りあり。
点滴が終わったら針を抜いて椅子に戻る。
FDGが全身いきわたるまで静かに待つ。席にテレビがついていたけど爆睡。

水を飲み、1時間後にトイレ。
排尿して余分な薬を体から出す。
膀胱に残らないようなるべく排出。
これでがん細胞にだけ薬が残っているはず。
(正常でもブドウ糖を多く消費する脳・心臓、薬の排出経路である腎臓・尿道・膀胱はFDGが残っている)

そのあと、検査機器のベッドにあおむけで横たわり撮影開始。
静かに筒状の機器に吸い込まれていく。
30分ほどで完了。。。忘れていたけど、仰向けだったので息苦かった。

乳幼児を抱っこしたりしないよう(被ばくしないように)注意を受けて終了。


血液内科 外来⑥(2016年5月)
治療方針が決まる日。聞きたいことをメモして準備OK。

PET検査の結果、喉・首のリンパ以外にがん細胞なし。
病期は「ステージⅡ」

治療は、R-CHOP。3週に1回の化学療法で1クール。
私は、6クールの予定。
入院日は、翌日。。。
(空きができたので今のうちに入院だそうで)
退院予定日を質問したところ、最初の1クール入院なので約20日後になる、らしい。
翌日入院、その翌日に1日外泊して入院準備することで決定した。
即、会社に電話。
上司「えーーー!!」(そりゃそうだ。。)



一番の反省は、がん保険に入っていなかったこと。
40歳で入っとこうかな?とちらっと思いましたが、それで終わってました。
掛け捨ての医療保険に入っていたので、それはそれで助かりましたが、
やはり、次に書く制度を利用したものの、支給されるまで時間がかかるので、
診断時の一時金は欲しかったです。

今回、私が利用した制度。
○高額医療費の限度額認定証
これがあれば窓口での支払いが限度額内で抑えられます。限度額は所得によって変わります。

傷病手当金(健康保険対象※)
業務外の病気などで働けなくなった場合、平均収入の2/3を受け取るができます。
最長1年6か月。休んでいる期間に収入があればその差額となります。
申請したい期間(欠勤期間)終了後に医師の証明を受けてから申請します。
そのため、すぐに受け取れるものではないです。
国民健康保険も制度はあるらしいのですが、任意給付なので実施している市町村は無いようです

○付加給付(健康保険組合によって異なる)
組合独自で自己負担限度額を決めておき、それを超えた分を還元金として払い戻す制度です。
厚労省は25000円限度を推奨しています。

私はこの制度があったのでがん保険に入っていませんでした。が、還元されるまで、3か月かかるので、入院した翌月が収入が少なく苦しかったです。

後から気づいたのですが、1レセプト単位の計算でした。
レセプトは入院/外来/医科/歯科でわかれるので、入院・外来がある月は25000円×2が負担額となります。
 

お金について少し詳しくかくと、入院(欠勤)した翌月(7月)に欠勤分が引かれました。
結果、8万円の給料(書いちゃった)
その翌月(8月)から付加給付制度の還元が始まりました。
傷病手当金はさらに翌月(9月)予定。
このタイムラグが厳しい。

なお、医療保険が早めに振り込まれたので乗り切れました。
うーん、やはり、がん保険一時金は魅力的です。

あと、もう一つ。
クレジットカード支払いにするとポイントがついてお得です。
岩井ますみさんの本に限度額認定証なしで全額支払い、ポイントを増やしたつわものの話が
ありましたが、私は無理だな~。